設置後にはセンサーリセット

 カーナビは、自動車からの車速信号と、本体内部に取り付けられた加速センサー、ジャイロセンサーにより、非常に高度で精密な自律航法ナビゲーションを実現しています。
 ただし、車速信号と実際の自動車の速度というのは微妙にズレが生じるものです。例えばタイヤのサイズが一緒でも、新品か摩耗しているか、あるいは空気圧が適切なのか、低めなのかでもタイヤの直径は変わってきますから、全く同じ自動車から全く同じ車速信号が入力されたとしても、実際に進んでいるスピードが全く同じにはならないわけです。
 同じく、加速度センサーやジャイロセンサーも、カーナビ本体が取り付けられた場所によって、センサーから入力される情報と実際の車体の挙動は一致しません。
 こういった取り付けられた環境による誤差は、カーナビ本体の学習機能によって補正されることになります。
 ここで問題になるのが、私のように、既に使われていたカーナビを別の自動車に移植する場合です。このケースでは以前の自動車に合わせた学習(補正)が行われてしまうため、新品の状態よりも誤差が激しいということになりかねません。
 そこで、カーナビの機能としてセンサー補正のリセットというものが用意されているはずなので、そちらで学習データをクリアして新品の状態に戻してやる必要があります。

試験走行

 カーナビを取り付けた後には、必ず試験走行を行ないます。これは正しくカーナビが動作するかどうかを見るのと同時に、カーナビの学習が早く進むようにするのが目的です。
 より正確な学習をさせるために、GPS電波の受信を妨げるような障害物のない、まっすぐな道路をなるべく一定の速度で走るのがよいとされています。高速道路や自動車専用道路のように信号がない道路が最適なのだとか。
 まあ、わざわざ学習させるために走行せずとも、自然と学習はしていってくれるんですけどね。

おすすめ商品